離れた場所の湿度を測るために、通信式の湿度計があります。

湿度を測りたい場所にセットしたワイヤレスセンサーで湿度や気候状況を計測し、本体の湿度計に無線などの通信関連を経て表示する仕組みです。センサーが計測するデータは無線やスマートフォン、パソコンなどの通信関連技術で更新したり管理できます。

山頂など人間が毎回測定するには困難な場所などに湿度計や温度センサーを設置しておけば、気象台などにいながら通信関連技術を駆使して温度や湿度を測定し、変わりやすい山の天候を予想することが可能です。特に無線通信関連なら単方向通信の特性を生かして、受信側に超高利得アンテナを使用することで長距離の通信を可能にし、低消費電力の長電池寿命の発達などで広い距離を測定できるようになりました。

身近な使用例では入院中の患者の部屋の湿度をナースセンターから確認できるため、熱中症などの事故を防ぐことができます。家庭向け湿度計には災害時の振動検知機能や時計の機能などが付属している物もあり、介護度の高い高齢者や乳児のいる部屋に置くために家族が購入するケースが多く、防水機能やコードレスタイプなどの生活していくうえで使いやすい機能を持った湿度計が人気です。近年ではIoT家電の発達で帰宅前に部屋のセンサーで温度や湿度をスマートフォンで確認し、帰宅する頃に合わせて温度や湿度を最適にしておくなどの使い方もあり、今後も需要が見込まれています。