太陽光過積載のメリットと規制

パワーコンディショナーの定格出力を超えるように発電パネルを多く設置する方法は太陽光過積載と呼ばれ、より多くの利益を得るために利用されています。

太陽光発電は日照の強い昼に発電のピークを迎え、朝と夕は少なくなります。パネルを増やすことで朝と夕の発電量を増やすことができるため1日の総発電量が高くなり、利益が大きくなるメリットがあります。

ピーク時にはパワーコンディショナーの定格出力を超えるピークカットのロスがありますが、過積載率を高くし過ぎていなければ微量になります。太陽光過積載を行う場合、前述のピークカットのロスとパネルの増設による出費を考慮し、どこまで行うのが最適であるのか調べる必要があります。

また、使用するパワーコンディショナーの保証の適用範囲の確認も重要です。一般的には定格出力を超える使用はイレギュラーであり、保証が受けられなくなる危険性があります。しかし、近年は過積載に対応しているものもあるため、これを利用すると良いでしょう。

太陽光過積載は新規に過積載の状態で太陽光発電を導入する場合には影響がありませんが、既存の設備に対して行う場合は新たな規制に注意が必要です。2017年7月に、設備の認定後の過積載変更は規制を行うことが決定されました。

改正時期は未定ですが、合計出力が3kw以上、または3%以上増加した場合にその時点の売電価格を適用することが発表されています。そのため、現在適用されている売電価格が高い場合は過積載によって利益率が低下する恐れがあります。

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