太陽光過積載のメリットとは

太陽光発電では、ソーラーパネルとパワーコンディショナーが必要になります。

ソーラーパネル100kwに対しては、パワーコンディショナーの容量は100kwのものが必要になります。しかし、パワーコンディショナーは消耗品のためある一定期間経過すると交換が必要になってきます。設備費の中に占めるパワーコンディショナーの費用はおよそ20%にも及びます。

パワーコンディショナーの価格は容量によって決まってくるため、出来れば小さな定格容量のものを選んだ方がイニシャルコストは下がってきます。そのため、新設の太陽光発電であってもソーラーパネルの総出力が100kwにもかかわらず、パワーコンディショナーの容量を70kwや80kwにして経費を削減し太陽光過積載にすることがあります。

日本の太陽光の日照では、ソーラーパネル本来の発電量で100%の出力が出るときというのは非常にまれです。100%の出力が出ないのに、100%の発電量でも対応可能なパワーコンディショナーを設置しても無駄になってきます。

普段、ソーラーパネルの100%の出力性能が100kwであっても、通常は70kwでしたら必要なパワーコンディショナーの容量は70kwでも十分で、最大発電量がパワーコンディショナーの容量を上回る太陽光過積載でも十分です。

もし、100%の出力である100kwの発電が年間数日あったとしても、それはピークカットにより廃棄電力にしたとしても、パワーコンディショナーのイニシャルコストを考えるとそれほど影響はありません。

年間数日のために、わざわざ容量の大きなパワーコンディショナーを設置する方が無駄になってきます。このように最大発電出力がオーバーした設備を太陽光過積載と呼ばれます。

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